ハイドン「弦楽四重奏曲第75番-80番『エルデーディ』作品76(全6曲)」(ドーリック弦楽四重奏団) [室内楽]
ハイドンとモーツァルトは相互に尊敬・敬愛し影響を与えあった。この作品76は、年少のモーツァルトの死後に書かれた。「ハイドン・セット」はもとより三大交響曲を踏まえた後のもので、作品50に比べても格段と緻密に書かれており、ハイドンの弦楽四重奏の中では最もよく演奏される。76の第3「皇帝」では、ドイツ国歌ともなった第2楽章はしっとりとした演奏で、全体に張りが漲る。76の第5の2楽章は、ハイドンからこんな美しいメロディーがというような曲でうっとりする。どの曲も個性豊かで、出だしから魅せられる。ドーリック四重奏団はイギリスの団体で、第1バイオリンの美しい音色と歌心が聴きもの。[CHANDOS]
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