セント・ヘレナ-ナポレオンの伝説(レ・リュネジアン、ロマンティーク金管合奏団、アルノー・マルゾラーティ:総指揮) [声楽]
ここに集められたのは、民衆がナポレオンを称えている当時の俗謡で、時代の雰囲気が生き生きと伝わってくる。学生の頃、難しくなったクラシック音楽と、ポピュラー音楽のどちらが後代に残るのかとよく話題になった。ポピュラー音楽は昔からあったのに、結局残っていないじゃないかというのは、有力な説だった。ナポレオンの時代は、フランス人にとって景気がいい良き時代だったようで、市井で歌われた民衆の歌がこのように再現されたりする。「たまねぎの歌」など、童謡「クラリネットをこわしちゃった」からの「オパキャマラド パキャマララド パオパオ パンパンパン」の節で、すぐに親しめる。当時の録音が残されていたら、というのは贅沢な望みだろうか。録音は秀。[muso]
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