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オーベール「序曲、バレエ 希少曲集」(トミー・アンダーソン指揮エーテボリ・オペラ座管弦楽団) [管弦楽]

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[わーい(嬉しい顔)][黒ハート] 19世紀のパリの劇場音楽文化を代表するのが、現在ではほとんど忘れ去られているオーベール(1782-1871)だ。ここにはそういう滅多に演奏されない序曲とバレエ曲が収められているが、それらの何と楽しいことか!幸福で楽しく、短くて覚えやすいフレーズの繰り返しが多くて、現代でも誰にでも愛されそうだ。特に代表作でもある「ポルティチの唖娘」のバレエ音楽は、思わず「ブラボー」と叫びたくなる。オーベールの音楽は、それを心から理解する指揮者の手にかかるとまるで魔法のような魅力を発するが、アンダーセンの指揮は最高で、エーテボリのオケの演奏もこれ以上は望めないほど。ほとんどが世界初録音ないし初CD録音というが、信じられないほどの名曲揃いだ。[Sterling]

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オーベール「歌劇『ザネッタ』序曲、歌劇『ツェルリーネ』序曲・バレエ音楽」他(ダリオ・サルヴィ指揮モラヴィア・フィルハーモニー管) [管弦楽]

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[わーい(嬉しい顔)][黒ハート] 小説「椿姫」を読んでいると、主人公マルグリットは、パリ・オペラ座やオペラ・コミック座やらで、舞台近くのバルコニー席を取りパトロンとともに観劇することを趣味としている。それで、何を観ているのか想像するに、当時フランスで絶大な人気を誇ったオーベールあたりではないか思って買ったCD。「ザネッタ」の序曲は管のハーモニーが耳に心地よい。「ツェルリーネ」のバレエ音楽は、45分ほどの長さで、たっぷりと当時の流行と雰囲気を楽しめる。サルヴィはイタリア系スコットランド人で、実に気の利いた指揮が楽しめる。初めて聴くモラヴィア(ヤナーチェク)・フィルも雰囲気のある音色で、指揮ともども当時のパリにタイム・スリップしたかのようだ。[NAXOS]

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ベルク、ベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」(イザベル・ファウスト、アバド指揮モーツァルト管弦楽団) [管弦楽]

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[わーい(嬉しい顔)][黒ハート] ベルクのヴァイオリン協奏曲は、早逝したアルマとグロピウスの子マノンに捧げられたと考えられているが、ベルク自身がそう言っている訳ではない。マノンは18歳前後で死んだが、女優をしていてかなり自由な性格だったという。残された写真で見る限りごく普通の女性だ(ジャケットに使われているのはクリムトの絵で、モデルはマノンではない)。私はこの曲の副題にある「ある天使の思い出に」は、切り裂きジャックに殺された「ルル」のことではないかと疑っている。我々は誰もマノンを知らないのに対し、これこそは弱者を標的にした真に憎むべき犯罪だからだ。演奏は独奏もオケも柔らかく抒情的で、バラバラになりがちな12音の音楽が、最後は一つの気分に収束していく様が感動的だ。[hm]

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ダンソン「コープランド、バーンスタイン、ウォーカー、ピアソラ、マルケス作品集」(原田慶太楼指揮、NHK交響楽団) [管弦楽]

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[わーい(嬉しい顔)][黒ハート] 主にアメリカを拠点として活躍する指揮者のデビュー・アルバム。珍しくN響がアメリカ音楽を演奏している。最初のバーンスタインがリズムの歯切れよさで楽しめて、つくづくこの作曲家がアメリカ音楽を代表する存在になったことを感じる。オケが元気よく響くメキシコ人マルケスの表題曲もよい。N響はどんなに崩してみても楷書のアメリカ音楽という印象を免れないが、頑張って良く鳴っている。原田慶太楼はビデオで見ると指揮台でのジェスチャーが大きく、雰囲気の楽しさも十分。最近、東京交響楽団の正指揮者に就任したが、その組み合わせでも聴きたい気がする。[DENON]

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ハイドン「ピアノ協奏曲全集」(メロディー・ツァオ(p)、ハワード・グリフィス指揮カメラータ・シュヴァイツ) [管弦楽]

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[わーい(嬉しい顔)][黒ハート] ハイドンの鍵盤楽器のための協奏曲が9曲収められているが、真作は1,2,3,4,6,11の6曲である。このうち11番はアルゲリッチの録音で知られており、モーツァルトの初期の曲と同じ感覚で聴くことが出来る。充実した曲であり、ロマンチックな瞬間もある。全体に、最初はあまりの単純さに閉口するが、だんだん慣れてくるとどの曲も現代人にとって耳が洗われるような心地よさを感じるようになる。偽作もハイドンが自分で演奏していたらしく、当時の曲作りを楽しめばよい。作曲や指揮も行うというツァオのピアノは、音色がクリアで内的な充実があり、グリフィスの生き生きとしたスタイルも合っている。[cpo]

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R.シュトラウス「家庭交響曲」他(サヴァリッシュ指揮フィラデルフィア管弦楽団) [管弦楽]

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[わーい(嬉しい顔)] 「家庭交響曲」の最初の一音から、並々ならぬ演奏であることが分かる。まずはオケのレベルの高さだ。各奏者の自発性、音色の豊かさということでは、ウィーン・フィルではないかと感じるほどだ。昔からフィラデルフィア管は百万ドルの音として知られるが、全く誇張ではないことが知れる。サヴァリッシュも巨匠の風格。しかしこの曲、「幸福な家庭はみな似通っている」といわれるその幸福な家庭を、大管弦楽で描いただけのもの。最後はブラボーが起こるが、演奏は確かに極上の秀演、しかし何に感動するだろう。1991年、サントリーホールでのライブ。録音も極上。[EMI]

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ショスタコーヴィチ「チェロ協奏曲第1番、第2番」(マーク・コペイ(vc)、ローレンス・フォスター指揮ポーランド国立放送管弦楽団) [管弦楽]

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[わーい(嬉しい顔)][黒ハート] 作曲家でチェロ協奏曲を2曲書いたという人は珍しい。ロストロポーヴィチという稀代のチェリストがいたからで、両曲とも彼により初演された(2曲のヴァイオリン協奏曲はどちらもオイストラフにより初演されている)。中でも1番が知られ、いきなり生々しいチェロの響きで、行進曲のようなリズムを持って始まる。楽想は分かりやすく、演奏効果にも優れている。2番は純粋器楽作品と言うが、何かプログラムがありそうだし、そうであった方が分かりやすいかも知れない。コペイのチェロは、流麗すぎると感じられるかも知れないが、歯切れのいい音色がよく捉えられている。オケ、指揮は、非常に良い。[audite]


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プロコフィエフ「交響曲第6番」他(ヴァシリー・ペトレンコ指揮オスロ・フィルハーモニー管弦楽団) [管弦楽]

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[わーい(嬉しい顔)][黒ハート] 人気の交響曲5番と7番に挟まれた不人気曲6番と、ミヤスコフスキーの最も有名な最後の交響曲第27番を収めたCD。プロコフィエフの6番は、同時期に書かれた5番とともに「戦争交響曲」であるが、勝利の喜びを感じさせる5番に対して、犠牲者を偲ぶ面を持つ複雑な曲だ。ムラヴィンスキーがしばしば取り上げ、聴くほどに味わいの増す名曲と思う。行進曲風の最終楽章の最後の方では、トーンクラスターの凄まじい不協和音が炸裂する。ペトレンコは、例によって高い合奏力を要求し、オスロ・フィルから歯切れのいい明確なリズムを引き出して、持続する緊張感でこの深みを持った曲を聴かせる。オスロ・フィルの金管の切れ味の鋭い響きが心地よい。録音も優秀。[LAWO]

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ショスタコーヴィッチ「ヴァイオリン協奏曲第1番、第2番」(アリーナ・イブラギモヴァ、ユロフスキ指揮ロシア国立交響楽団) [管弦楽]

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[わーい(嬉しい顔)][黒ハート] イブラギモヴァのヴァイオリンを1時間以上に渡って聴けるのは幸せだ。ショスタコーヴィッチのヴァイオリン協奏曲2曲が収められているが、両曲とも似たような暗くどんよりとした曲想を持つ。このうちでは、「夜想曲」「スケルツォ」パッサカリア」「ブルレスケ」と題された性格的な4楽章からなり、より大きな規模を持った第1番が傑作だし印象にも残る。イブラギモヴァは超絶技巧を随所で見せるが、実演では音量がどうなのだろうと思わせる。ユロフスキの指揮は万全で、オケも切れ味の良さを聴かせる。[hyperion]
(オマケ)ジャケットの絵は、マリアンネ・フォン・ヴェレフキンという女流画家による「黒い女性たち」(1910年)で、ロシア生まれでドイツに渡り表現主義画家となった画家の、不思議な心象風景を描いたものだ。音楽とは関係がないが、よくマッチしている。

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ハイドン「交響曲第6番「朝」、第7番「昼」、第8番「夕」」(ジョルジュ・ヴァシェジ指揮オルフェオ管弦楽団) [管弦楽]

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[わーい(嬉しい顔)][黒ハート] ハイドンの交響曲は、後期のロンドン・セットに尽きると思っている私にとって、ごく初期のこれらの作品は晩年の交響曲への習作の意味しか持たないものと思っていた。少なくとも、疾風怒濤時代の曲は高名な「告別」などでもそう感じる。しかしこの3曲は良くできていて、繰り返しの鑑賞に堪える。特に「夕」の第2楽章などは、弦楽四重奏も内に織り込んで、しっとりとした抒情を奏でる。エステルハーツィ公への就職活動の一環として書かれたその契機からしても、ハイドンの意気込みが伝わってくる。ゆかりの地のゆかりの建物での響きも、この録音に価値を加えている。[ACCENT]


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ショスタコーヴィッチ「交響曲第11番『1905年』」(ユロフスキ指揮ロンドン・フィルハーモニー弦楽団) [管弦楽]

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[わーい(嬉しい顔)][黒ハート] 時々の権力者との関係がどうあれ、ショスタコーヴィチはロシア社会主義革命の理想を信奉していた。この曲は、ロシア第一次革命とも言われる1905年の「血の日曜日」事件をテーマとしている。この事件は、多くの犠牲者を出した悲劇だ。全体に非常に力の入った作品で、特に印象に残るのは「永遠の記憶」と題された第3楽章で、哀歌と言っていいような荘重で感情にダイレクトに訴えるような音楽となっている。ショスタコーヴィチの緩徐楽章が苦手だった私の心にも響いてくる。迫力のある第1楽章後半、第2楽章なども聴きものだ。ユロフスキの指揮は優れた構成力で聴かせる。[LPO Label]

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ハイドン「交響曲第94番『驚愕』、第95番、第97番」(ジェフリー・テイト指揮イギリス室内管弦楽団) [管弦楽]

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[わーい(嬉しい顔)][黒ハート] 2017年に亡くなったジェフリー・テイトの指揮になるハイドンのロンドン・セットからの3曲。これ以前の交響曲と比べて格段と書法が充実していて、まるで別人の作品を聴いているようだ。カギはモーツァルトの3大交響曲以降の作品だということだろう(知っていたという証拠はないが)。「驚愕」にしても第95番にしても、第1楽章で主題の楽想が豊かに展開していくところなど、心からの充実感に満たされる。イギリス室内管弦楽団の弦楽器の響きが聞き惚れるほどに美しい。常任指揮者の地位にあったテイトの指揮も、全体をしっかり捉えた構成力の上に、知性と情感を併せ持った、何度聴いても飽きないほどの自然な音楽の流れを作り出している。隠れた名盤。[EMI]

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チャイコフスキー「白鳥の湖(全曲)」(ミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団) [管弦楽]

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[わーい(嬉しい顔)][黒ハート] モスクワのオケは色々あってどこが本命なのか分かりづらいが、ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、プレトニョフによって1990年に創設されたこのロシア・ナショナル管弦楽団がトップという呼び声が高い。プレトニョフらしく速いパッセージでは技巧を誇示するかのような場面もあり、かなりの水準にあることが分かる。「白鳥の湖」は比較的初期の作品だが、その時期にしかないそこはかとない詩情があって音楽だけは昔から好きだった。この演奏は、ドラマチックというよりは、その詩情を感じさせる演奏で、もう少し色彩感を求める向きもあるだろうが、品のあるいい演奏と思う。プレトニョフのピアノ演奏と同じ印象だ。[ONDINE]

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RESOUND: ベートーヴェン「劇音楽『エグモント』、序曲『献堂式』」(マルティン・ハーゼルベック指揮ウィーン・アカデミー管弦楽団他) [管弦楽]

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[目] 「RESOUND」と題されたこのシリーズは、ベートーヴェンの作品を、現存する限りそれが初演されたホールで古楽器演奏するというもの。この条件に当てはまるのは余白の「献堂式」序曲で、こけら落としとして初演された会場=ウィーンのヨーゼフシュタット劇場で録音されている。わりと堂々とした響きに、当時のひなびた金管楽器や木管楽器、弦楽器の音が追体験でき、ある種の感慨がある。エグモントも同じ劇場での録音だが、こちらは初演場所ではない。間奏曲やらアリアなど音楽全体が演奏されているが、断片的であり、繰り返し聴くにはスタジオ録音?のナレーションは必要かと思ってしまう。ハーゼルベックの指揮には、響きの歴史的意義以上のものは感じない。「献堂式」を聴くべきCD。[α-classics]

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ベートーヴェン「劇音楽『アテネの廃墟』作品113他」(マルクス・ボッシュ指揮カペラ・アクイレイア、ブルーノ・チェコ・フィル合唱団他) [管弦楽]

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[目][黒ハート] ベートーヴェンの作品番号は後期だが作曲は中期の劇付随音楽。ブタペストの新しい劇場のこけら落としのために作曲された。序曲も短いのであまり演奏されないが、これはナレーション入りで音楽を全部集めている。ギリシャのアテネはトルコのために廃墟と化したが、今やその文化をハプスブルク家の下にハンガリーが再興しようとしている、といったような多分に政治的なメッセージを含む内容の劇だ。演奏は指揮もオケも非常に良く、どっしりとした響きを録音が鮮明に捉えている。有名な「トルコ行進曲」はテンポが軽快、劇の中と思うとさすがに気分が出る。[cpo]

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ハイドン「パリ交響曲(交響曲第82ー87番)」(トーマス・ファイ指揮ハイデルベルク交響楽団) [管弦楽]

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[わーい(嬉しい顔)][黒ハート] フリーメイソンの会員であったハイドンは、フランス革命の数年前の時期に、パリのロッジ(会員集会所)から交響曲の作曲依頼を受ける。このロッジのパトロンはマリー・アントワネットだった。6曲の充実した書法の曲が書かれ、動物の鳴き声を思わせる82番「熊」、83番「めんどり」は特に楽しく聴ける。「王妃」と名付けられた85番はアントワネットのお気に入りだったとされ、「ロマンス」と題された2楽章が美しい。一方で内容的な深さはいまいち、ハイドンの交響曲はロンドン・セット12曲に尽きるというのも頷ける。ハイデルベルク交響楽団は、最初はチンドン屋のような響きに戸惑うが、じきに慣れる。ファイの指揮は元気のいいもので、これらの曲を若々しく楽しく聴かせる。[haenssler]

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チャイコフスキー「眠れる森の美女(全曲)」(ウラディーミル・ユロフスキ指揮ロシア交響楽団) [管弦楽]

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[わーい(嬉しい顔)][黒ハート] 「眠れる森の美女」は、まるで全体がガラのように華やかで絢爛たる音楽に満ち溢れたバレエだ。プロローグと3幕からなるが、物語がかろうじて進行するのが第1幕と第2幕で、主人公オーロラ姫にとってみれば眠らされる以外には特段の悲劇性もなく、バレエ全体が幸福感に満ちている。ユロフスキは一見して才気を感じさせる風貌だが、実際に出てくる音楽は一音一音に血が通っていて、時に強弱のメリハリが強い反面、全体としては安定的な作品構築と心が和むような音楽作りに非常に好感が持てる人だ。オケは正確には「エフゲニー・スヴェトラーノフ」の名が冠せられており、この中道的な指揮者に敬意を表しているほどに情感がある。ライブだが会場に起因するのか、ノイズ感があるのが名演だけに残念。[ica]

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ラモー「空想の交響曲」(ミンコフスキ指揮グルノーブル・ルーブル宮音楽隊) [管弦楽]

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[目] ラモーは、ベルリオーズ以前のフランス最大の管弦楽法の大家であり、生前から一目置かれていたのに、独立の管弦楽作品を残さなかったので、オペラ=バレエなどから集めて交響曲を作ってみた、というのがこのアルバムの趣旨だ。最初の英雄的牧歌劇「ザイス」序曲は、色彩感あふれる音楽で、巧みな楽器法のショーケースだ。しかしやはり聴きものは、抒情悲劇「カストールとポリュックス」からの葬送音楽(クルレンティス盤での「悲しい支度」。ただし声楽はなし)。陽が差し込むような単純な音型から、愛する人のために死んだ兄を取り返そうと黄泉の国に旅立つ弟の姿が想像されて悲しい。[Archiv]

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ラモー「輝きの音」(テオドール・クルレンツィス指揮ムジカエテルナ他) [管弦楽]

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[わーい(嬉しい顔)][黒ハート] ラモーのオペラ=バレエ(舞踊を多く含む音楽劇の一形式)から舞曲を集めた、光をテーマとしたアルバム。ラモーは、主に太陽王ルイ14世の孫ルイ15世の宮廷で活躍した。ルイ15世は美王ともあだ名された「逸楽の王」で、戦争に負けて国力を衰弱させ、娼婦上がりの愛妾に政治を任せるなど、放蕩の限りを尽くしてフランス革命の種を蒔いた(処刑されたルイ16世は後を継いだだけだ)。さすがに文化は発達し、華麗で艶やかなロココ文化が花開いた。ラモーは鍵盤音楽が有名だが、オペラ=バレエも色彩的な管弦楽で知られる。このCDの聴きものは最後のアリア「悲しい支度」で、昼の光の中で死者への悲しみの感情を歌う。クルレンツィスがエッセイを書いており、教養のあるところが知れる。[SONY]

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チャイコフスキー「3大バレエ抜粋」(ロジェストヴェンスキー指揮、読売日本交響楽団) [管弦楽]

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[目] LP時代、ロジェストヴェンスキーがボリショイ劇場管を指揮した「白鳥の湖」のハイライト(メロディア原盤)を持っていていて、詩情あふれリズムが小気味良い演奏が好きでよく聴いた。これは2016年のライブで、ロジェヴェンてまだ生きていたんだという懐かしさで買った。一般に超高齢の音楽家は、テンポがゆっくりで一音一音はっきりとしたマルカート気味になるが、これもそうで、「白鳥の湖」はゆっくりとしたテンポで演奏されるが、最後の盛り上がりはさすがに悲劇的でスケールが大きい。読響は、弦は綺麗だが(第2バイオリンは美女揃い)録音のせいか華やキレを感じなくて地味。うーん、詩情があって悪い演奏ではないのだけれど…。[Altus]

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