ヘンデル・オペラ・アリア集「愛の力」(アマンダ・フォーサイス:ソプラノ、ジャネット・ソレル指揮、アポロの炎・クリーブランド・バロック管弦楽団) [声楽]
ヘンデルのオペラから、愛をテーマにしたアリア10曲を選んで歌っている。このCDの売りは、このオケによるバロック音楽の録音の多くがアメリカでベストセラーになっていることだ。曲はさすがに選ばれており、「オルランド」「セルセ」「ジュリオ・チェーザレ」「アルチーナ」などからの名アリアを聴かせる。ソプラノのフォーサイスは、技術的にはレベルが高く、技巧的なパッセージも安心して聴かせる。女流ソレルの指揮は、隅々まで血が通ったもので、オケは美しくも親しみのある音を聴かせる。全体に、ヨーロッパの高踏的な雰囲気とは違う、半分ポピュラー的なノリの大衆的なヘンデルだ。[AVIE]
コメント 0