ハイドン「ピアノ協奏曲全集」(メロディー・ツァオ(p)、ハワード・グリフィス指揮カメラータ・シュヴァイツ) [管弦楽]
ハイドンの鍵盤楽器のための協奏曲が9曲収められているが、真作は1,2,3,4,6,11の6曲である。このうち11番はアルゲリッチの録音で知られており、モーツァルトの初期の曲と同じ感覚で聴くことが出来る。充実した曲であり、ロマンチックな瞬間もある。全体に、最初はあまりの単純さに閉口するが、だんだん慣れてくるとどの曲も現代人にとって耳が洗われるような心地よさを感じるようになる。偽作もハイドンが自分で演奏していたらしく、当時の曲作りを楽しめばよい。作曲や指揮も行うというツァオのピアノは、音色がクリアで内的な充実があり、グリフィスの生き生きとしたスタイルも合っている。[cpo]
2021-07-23 17:44
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