ヴェルディ「椿姫」(スコット、ブルソン、クラウス、ムーティ指揮フィルハーモニア管) [オペラ]
名盤中の名盤。スコット、ブルソン、クラウスという全盛期の3人が世界最高とも言うべき声の競演を聴かせる。「椿姫」のストーリーは、父親の説得に対して、ヴィオレッタが別れることを承諾するところが最大の山場だ。だから第2幕のヴィオレッタとジェルモンの2重唱が一番の聴きもので、本当によく聴いて感動した。ブルソンのジェルモンは、威圧をもって登場するが、次第に慈愛の心と包容力もってヴィオレッタと心が通じ合う。この役は、ブルソンが最高と思う。1980年録音で、この頃は常任指揮者のムーティが指揮するフィルハーモニア管は「World's Finest Orchestra」として鉄壁のアンサンブルを誇った。私は当時ロンドンに住んでいて、フィルハーモニア管が世界一と思ったものだ。[EMI]
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