オーベール「歌劇『ザネッタ』序曲、歌劇『ツェルリーネ』序曲・バレエ音楽」他(ダリオ・サルヴィ指揮モラヴィア・フィルハーモニー管) [管弦楽]
小説「椿姫」を読んでいると、主人公マルグリットは、パリ・オペラ座やオペラ・コミック座やらで、舞台近くのバルコニー席を取りパトロンとともに観劇することを趣味としている。それで、何を観ているのか想像するに、当時フランスで絶大な人気を誇ったオーベールあたりではないか思って買ったCD。「ザネッタ」の序曲は管のハーモニーが耳に心地よい。「ツェルリーネ」のバレエ音楽は、45分ほどの長さで、たっぷりと当時の流行と雰囲気を楽しめる。サルヴィはイタリア系スコットランド人で、実に気の利いた指揮が楽しめる。初めて聴くモラヴィア(ヤナーチェク)・フィルも雰囲気のある音色で、指揮ともども当時のパリにタイム・スリップしたかのようだ。[NAXOS]
コメント 0