ハイドン「弦楽四重奏曲第44番-49番『プロシア』作品50(全6曲)」(ツァイーデ四重奏団) [室内楽]
女性4人の四重奏団による2015年の録音盤。ハイドンの時代、弦楽四重奏曲は6曲をセットに楽譜が出版され、アマチュア演奏家が買い求めるという慣習があった。このプロシア四重奏曲6曲は、モーツァルトの緻密で完成度の高いハイドン・セット6曲を、ハイドンがモーツァルトの自宅で聴いて絶賛した後に書かれた。このCDの解説には冒頭に、「もしハイドンが書いた弦楽四重奏曲がこの作品50だけだったとしても、ハイドンは依然として音楽史上最高の弦楽四重奏曲作曲家だったろう」とある。ツァイーデ四重奏団は、音色の美しさよりは理知的な音楽作りをして現代音楽を得意とするようだが、音楽性豊かな第1ヴァイオリンが聴きもので、自由で巧みな歌い回しと構成力に魅せられる。[NoMadMusic]
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