ベートーベン「弦楽四重奏曲第12番、第14番」(ブレンターノ弦楽四重奏団) [室内楽]
ベートーベンの弦楽四重奏曲は、初期6曲、中期5曲はどれも傑作であり、大好きだ。しかし後期5曲(ないし6曲)となると、どうだろう?後期には、交響曲第9番や後期3大ピアノ・ソナタのような素晴らしい作品もあるが、深淵そうな弦楽四重奏曲は敬遠してきた。ただその中でも12番は、変ホ長調という調性もあって、普通のベートーベンらしさが窺えて比較的に聴きやすい。中心となるのは、やはり変奏曲で書かれた緩徐楽章(第2楽章)だ。ブレンターノ弦楽四重奏団は、1992年結成の米国の団体で、プリンストン大学のレジデント(常駐団体)。 響きや音楽作りに明るさを持ち、各奏者の技術、音色が良く揃っている。[aeon]
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