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モーツァルト「フルート四重奏曲(全4曲)」(エマニュエル・パユ:フルート、クリストフ・ポッペン:バイオリン他) [室内楽]

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[目] パユは、オーボエのアルブレヒト・マイヤーと並んで、現在のベルリン・フィルの木管の顔と言っていい。フランス語圏スイスの出身で、フランスとドイツの文化的接点に位置する人だ。名前からフランス系と思って華麗な演奏を想像すると決してそうではなく、緻密さも重厚さも兼ね備えた、非常にしっかりした演奏をする。ベルリン・フィルは女人禁制が解けて女性奏者が目立ってきたが、音色もフルトヴェングラー、カラヤンの時代の緊迫したゲルマン的な感じが薄れ、国際的でいくらかふっくらとしてきたと思うが、依然として非常に緻密で正確、しっかりしたところは、パユの役割も大きいだろう。このフルート四重奏曲でも、カチッとした構成感で聴かせる立派な演奏。ただ私としては、もう少し心が癒されるような、スキのある演奏にも惹かれるところがある。[EMI]


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