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バッハ「無伴奏バイオリン・ソナタとパルティータ(全曲)」(アリーナ・イブラギモヴァ:バイオリン) [器楽]

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[目] 英Gramophone誌6月号は特集で、この不滅の名曲のCDを比較している。そこでクレーメル、シェリングなどの数多の名盤を抑えて堂々トップに推されたのがこの新しいCDだ。
私は半年ほど前に同誌付録のCDでそのさわり(ソナタ3番4楽章)を聴いて、そのあまりの技巧の冴えに驚いてすぐに購入した。以来、幾度となくこのCDを聴いている。
全体に抑制された表現で、ノンビブラート、禁欲的とも言えるモノトーンで静謐な世界が繰り広げられる。速い楽章での技巧は相当なものだ。ただパルティータ3番になっても依然として明るさが見えてこないこの演奏は、くすんだ音色と共に決して耳に快くない。
俗世間と距離を置いているかのようなこのバイオリニストは、やはり一筋縄ではいかない。じっくりと付き合っていこう。[hyperion]

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