ロード「24のカプリース」(アクセル・シュトラウス:バイオリン) [器楽]
ロード(1774-1830。ドイツ流にローデと発音されることもある)は、クロイツェル(クロゼール)、ドントと並んで、バイオリンのフランス楽派の基礎を築いた人という。これはロードの代表作で、やはりバイオリン学習者の必修の曲集のようだ。内容的には練習曲ではなくカプリース(奇想曲)と銘打っているだけあって、運指だけを目的とした無味乾燥なものではない。クロイツェルの教本と比べると、滑らかな音符の流れを持っていて、歌うようなものが多い。そう思えば確かに、その後の輝かしいフランコ=ベルギー楽派に繋がるものがあるように思う。24というのは、全調性で書かれているからで、パガニーニの同名の曲集に数年先行している。ドイツ人シュトラウスは、艶やかに朗々とバイオリンを響かせ、奏法の特徴を知る上でも非常に興味深い。[NAXOS]
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