チェロ名曲集「熊蜂は飛ぶ」(グイド・シーフェン:チェロ、オーラフ・ドレスラー:ピアノ) [器楽]
チェロのリサイタル盤というと、どうしてもヨー・ヨー・マかマイスキーとなる。この2人が傑出していることは事実だが、もう少し気軽に聴きたいと思うのも人情だ。1968年ケルン生まれのシーフェンのこのCDは、選曲・演奏・録音すべてにおいてよく、折りに付け取り出してはよく聴く。まず、名作オペラの第1幕から(というのがミソだが)を中心にした「椿姫パラフレーズ」は、なかなか情感・気分が出ている。そしてポッパーの名曲「ハンガリー狂詩曲」に、世界初録音とは思えないサロン風名旋律を持つジョルジュ・ブーランジェによる「ジョルジェット」。ハリウッドのような世界が現れる。タイトル曲はもちろん技巧の見せ場で、文句のない出来だ。[oehms]
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