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バッハ「ゴールドベルグ変奏曲」(ピエール・アンタイ:チェンバロ) [器楽]

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[わーい(嬉しい顔)][黒ハート] フランスのチェンバロ奏者ピエール・アンタイによる1992年の録音。ゴールドベルグ変奏曲はバッハ最晩年の大作で、バッハ鍵盤楽曲中の最高作であり、西洋音楽史における鍵盤楽曲の脈々と連なる連峰の中で、他の山々を圧してひときわ高くそびえ立つ巨峰だ。私にとってこの曲は愛好というよりほとんど畏怖の対象であり、無人島にたった一曲と言われたら、同じバッハのマタイ受難曲との間でさんざん迷った末に、この曲を選ぶかも知れない。主題と30の変奏からなり、全ての反復を実施すると1時間30分ほどのギネスものの曲だ(反復を全て省略すると半分の約45分)。アンタイは2003年の新録音もあるが、アンタイその人が前へ出て霊感に乏しく、端正で畏敬の念を持って真摯に曲に向かい合ったこちらの録音の方が、曲そのものの偉大さがよく伝わってくる。各変奏をよく弾き分けて、内的な充実が著しく、ジワーッとした感銘をもたらす。[OPUS111]


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