ハイドン「弦楽四重奏曲第31番-36番『太陽』作品20(全6曲)」(ウルブリヒ四重奏団) [室内楽]
ハイドンのいわゆる「疾風怒濤期」の作品。メロディーが親しみやすく、どの曲をとってもディヴェルティメントのように楽しめる。一方で、構成が簡素なので、この時期にしては意外なほど完成感が高く、初期のモーツァルトに影響を与えた。ウルブリヒ四重奏団は、旧東独のドレスデン国立管弦楽団のメンバーによって組織された団体。落ち着いた弦の響きは最近の団体からは得られないような滋味に満ちていて、好きな人にとっては宝物のようなアルバムだろう。1970年のアナログ録音で、デジタル処理により非常に綺麗に響く。高価なレコードなら毎日これだけを聴いていたくなる。名盤。[DENON]
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