SSブログ

「ショパン(スケルツォ全4曲他)、リスト、ラヴェル」(ピアノ:ベンジャミン・グローヴナー) [ピアノ]

grosvenor.jpg

[目] イギリス出身、数10年に1人と言われる超絶技巧ピアニスト、グローヴナーのデビュー・アルバム。2011年の録音時まだ10代だ。技巧と音楽性の関係は、古くて新しい問題だが、かつてほど精神性を言わなくなった現代では、技巧は以前よりはるかにポジティブに捉えられている(生前は必ずしも高い評価ではなかったハイフェッツなど、今ではほとんど神様扱いだ)。私も、非凡な技巧は人々を感動させると思う。例えばここでのスケルツォ第1番の指の回転の速さは、それだけで感動的だ。しかし一方で、やんちゃな男の子が力まかせに弾いている、といった印象も否めない。ホロビッツの「鬼気迫る」、ミケランジェリの「完全無比」といった技巧との間にあるのは、むしろ年齢だろうか。しかしこういった若いパワーこそが、クラッシク界の華であることは間違いない。[DECCA]


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。