ドビュッシー「前奏曲集第2巻、バレエ音楽『おもちゃ箱』」その他(小川典子:ピアノ) [ピアノ]
海外で大変に評判のいい小川典子のドビュッシーの全集からの第3巻。聴き物は「おもちゃ箱」だ。バレエ音楽と言っても、カプレが完成した管弦楽版に対して、ピアノ譜はドビュッシー自身によって完成されているから、独自の価値がある。小川典子の演奏は、華麗なテクニックで、音離れのいい、爽快なものだが、何よりバレエのストーリーを追うようなところがあって、映像付きで聴きたくなる。誰か、CGアニメでも付ければいいのに、と思ってしまう(おもちゃ箱から出てきた人形と兵士が、結婚して20年後には子供たちと一緒という光景で終わる)。小川典子は、ラフマニノフの2番を聴いたことがあるが、音が伸び伸びとよく通って、大きめに聴こえるのが印象的だった。[BIS]
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