映画「キャラメル(Caramel)」サウンドトラック [映画]
世界130カ国で絶賛されたという、素晴らしいレバノン映画「キャラメル」のサントラ盤。内容はベイルートのエステ・サロンを舞台に5人の女性の恋と人生の諸相を描いたよくあるソープ・オペラだ。この映画が普通でないのは、①主演のナディーン・ラバキー(ほとんど白人に見える)の、まばゆいばかりの美しさと、陰翳のある演技。この人はもともとはミュージック・ビデオの監督で名を上げ、初めての映画である本作では監督のほか、主演と脚本も見事にこなした。②このヒロインの心の襞を、言葉ではなく音で表現した作曲家カーレド・ムーザナールのため息の出るようなロマンティックな音楽とピアノ演奏(第3曲「Succar ya Banat」-女性ボーカルのアラビア語の響きの何と素晴らしいこと!iTuneで買えます)。この胸キュンものの映像と音楽の希有の一致こそが、この映画の成功の要因と思う。ちなみに女流監督と作曲家は、映画の完成後、結婚したという。アラブ人女性とアラブ人音楽に対する固定観念を覆すのに十分な映画だ。[naive]
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